就労移行支援は人間関係がうまくいかない人におすすめ!訓練内容も紹介
就労移行支援は、障がい害や難病がある人の就職を支援する福祉サービスです。
「利用してみたいけど、人間関係が不安で向いていないかもしれない」
「人間関係に課題があり、就労移行は不安な気がする」
とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、人間関係がうまくいかない人の特徴や、人間関係に悩んでいると感じた場合の対処法を紹介します。具体例をまじえて解説しますので、利用を検討する際の参考にしてください。
このコラムを読んでもらいたい方
- 就労移行支援の利用を検討している方
- ご家族が就労移行支援の利用を検討している方
- 人間関係がうまくいかないと感じている方
このコラムを読んで得られる情報
- 就労移行支援でできること
- 人間関係がうまくいかない人の特徴
- 人間関係に悩んだ時の対処法
人間関係がうまくいかない人の特徴
本人の能力や努力の問題ではなく、障害特性をはじめとするさまざまな要因で、人間関係がうまくいかずに苦労する人がいます。
人間関係がうまくいかない人には、次のような特徴があります。
- コミュニケーションが苦手
- 自己主張が足りない
- 他人の評価を気にしすぎる
- 自己中心的である
- 他人に期待しすぎる
上記で当てはまるものが多いほど、人間関係がうまくいかず苦労する可能性が高まります。以下で理由を詳しく見てみましょう。
コミュニケーションが苦手
仕事において、上司や同僚との関係構築はお互いの理解やチームワークを深めるためには必要不可欠になります。しかし、周りとのコミュニケーションをとる方法がわからず、人と話すことが少ないことなどが特徴です。
自己主張が足りない
意見を求められた際に、「意見したいけど、嫌われたくないから黙っておこう」や「うまく主張できないと迷惑かけそう」など自分の意見を伝えずため込んでしまうなどの特徴があります。
他人の評価を気にしすぎる
他人の評価を気にしすぎる人は、周囲の空気を読める優しい人が多く、相手の気持ちを考えすぎてしまうあまりに、自分の意見を主張できないといったことがあります。
自己中心的である
自分の思い通りにならなければ面白くないと感じてしまうことや、自己中心的な人も人間関係が苦手な人の特徴です。
自己中心的な人は、自分の考えや価値観と同じでなければ仲良くなれないと考えてしまいがちです。
他人に期待しすぎ
人はどうしても相手に期待をしてしまい、自分の思い通りにならないと腹が立つものです。思い通りにならなかった時に裏切られたと感じ、他者とコミュニケーションをとることを避けるなどがあります。
職場の人間関係の問題が仕事に及ぼす影響
コミュニケーションが取れないことで人間関係が悪化することが考えられます。
人間関係の問題が仕事に及ぼす影響は、次のようなものがあります
- ミスが増える
- 生産性や効率が悪化する
- モチベーションが下がり離職につながる
ミスが増える
コミュニケーション不足によりミスが増える傾向にあります。業務中にミスをすると上司に怒られ、周りに対して感情的になったり、苦手意識で萎縮したりすることがあります。その結果余計にミスをするという悪循環に陥ることもあります。
生産性や効率が悪化する
コミュニケーションを取ることができず、業務に関わる大事な情報が共有できなくなることがあります。その他にも上司や同僚などから教えてもらえない、自分から報告や相談をしづらいなどに陥ることもあります。
モチベーションが下がり離職につながる
仕事で求められる成果を出せず、会社内に居場所がない、相談する相手もいないことで、仕事が楽しくないと感じてしまいます。その結果辞めたいという感情になることもあります。
職場の人間関係に悩んだときの対処法4選
職場の人間関係に悩んだ時は自分なりに理由を整理して、下記の方法を行うことで改善される場合があります。
- ほどよい距離を保つ
- 仕事だと割り切る
- 信頼できる人に相談する
- 環境を変える
ほどよい距離を保つ
業務に必要な最低限のやりとりにすることを意識しましょう。無理に好かれようと思って近づいたり、相手に合わせたりしないようにすることで改善される場合があります。
仕事だと割り切る
相手との関係性をあくまで仕事上の関係と割り切って、必要以上に深く考え込まないようにしましょう。相手を変えようとせず、自分の仕事に集中するようにすることで改善される可能性があります。
信頼できる人に相談する
信頼できる人がいる場合はその方に話すだけで、気持ちが整理できるかもしれません。客観的なアドバイスをもらえたり、力になってくれたりする可能性があります。
環境を変える
無理に現在の環境に耐える必要はありません。無理して我慢を続けるのは体調への影響もあるため良くありません。違うグループの人と仲良くする、異動を申し出る、転職するという選択肢もあります。
人間関係の悩みにはSST(ソーシャルスキルトレーニング)がおすすめ
自分なりに上記の対処法を実践するのも良いが、専門機関でSSTを受けると効果的です。
SSTとは
SSTとは、ソーシャルスキルトレーニングの頭文字をとった言葉になります。ソーシャルスキル=社会で生活していくためのスキル(主に対人関係)を身に付けるトレーニングを行うことです。相手に合わせた言葉づかいや態度を使い分けることが必要で、トレーニングで身に付けようというのがSSTです。
SSTを受けられる場所
- 精神科デイケア
- 地域若者サポートステーション
- 地域障害者職業センター
- 就労・生活支援センター
- 就労移行支援事業所
- 就労継続支援A型・B型事業所
- 自立訓練事業所
- リワーク など
SSTで学べること
- 対人関係に関する基礎知識
- 他人の思考や感情を理解する方法
- 自分の思考や感情を伝える方法
- 問題の解決方法
対人関係に関する基礎知識は、遊びや仲間、チームに入れてもらうにはどの様に伝えれば良いのか、相手と仲直りや和解するには何と言えばいいのか、上司や目上の方にはどのように振る舞えばいいのか、どのような言葉づかいで接すればいいのか、といった適切な対人行動についての基本的な知識を学びます。
他人の思考や感情を理解する方法は、相手の表情やしぐさ等から、相手が感じている感情や意図を読み取る方法になります。
自分の思考や感情を伝える方法は、自分が求めていること、考えていること、感じていることを、その場の状況に合わせ伝える方法です。
問題の解決方法は、相手から誤解されたり、理不尽な要求をされたりといった、自分の思い通りにならない時の対処方法です。
具体的なトレーニング方法
SSTの具体的なトレーニング方法を簡単に紹介します。
- ゲーム
- ディスカッション
- ロールプレイ
ゲームではゲームはルールが決まっており、その中で自分や他の参加者の状況を見て適切な判断をしていくことや、周りとの共同で進めていくこともあり社会生活に必要なスキルを楽しみながら学ぶことができます。
ディスカッションではテーマを決めて、参加者同士で意見を出していきます。人の話を聞いて、自分の考えを伝えるスキルの練習になります。ディスカッションによっては、あるテーマに対して賛成・反対で分かれるなど条件を設定することもあります。
ロールプレイでは状況を設定し参加者同士が特定の役割を演じることで、その状況での適切な受け答えなどの対応を学んでいきます。
就労移行支援なら、良好な人間関係の築き方が学べる!
就労移行支援は、一般企業で働くために必要なビジネススキルだけでなく、対人スキルを含んだ総合トレーニングができる、魅力的なサービスです。
ノードワークスは、自分の「なりたい」が実現できる就労移行支援事業所です。就職活動だけでなく、その先も自立した生活を送るために必要なスキルが身に付きます。社会福祉士や精神保健福祉士など、高い専門知識を持つスタッフが在籍しているのも魅力です。
就労移行に関するご質問やご相談も受け付けておりますので、こちらの問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
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