COLUMN

コラム

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 就労移行支援
  4. 就労移行支援は無職でも通える!収入源や通所するメリットを徹底解説

就労移行支援は無職でも通える!収入源や通所するメリットを徹底解説

就労移行支援を検討する中で不安材料となることが多いのは、収入面の問題ではないでしょうか。現在無職で求職しながら訓練して就職に繋げていこうと考えている人や、収入面での不安から就労移行支援の利用を躊躇している人もいるでしょう。

今回は、就労移行支援に通う間の収入源や通所するメリットについて解説していきます。金銭面の不安から就労移行支援の利用に不安を感じている方や、現在休職中で就労移行支援を検討されている方には生活費を確保しつつ利用できる方法なども紹介しますので、ぜひご覧ください。また、どういった人に就労移行支援はおすすめなのかについても取り上げています。ぜひ参考にしてください。

このコラムを読んでもらいたい方

  • 就労移行支援を利用しようと考えている方
  • 就労移行支援を利用するにあたって収入が気になる方
  • 現在無職で就労移行支援を利用できるか知りたい方

このコラムを読んで得られる情報

  • 無職でも就労移行支援事業所を利用できるのか
  • 就労移行支援事業所の利用料
  • 就労移行支援事業所に通う間の収入源

就労移行支援とは

就労移行支援は、障害や難病を抱える人が一般企業に就職するための知識やスキルを身につけるための障害者福祉サービスです。就活や職場に定着するサポートを行っています。
令和4年12月時点で全国に約3,000カ所の就労移行支援事業所があり、35,000人以上の人が利用しています。

あくまでも就労するために必要な訓練をする場であるため、アルバイト等をしながら利用することはできません。また、就労継続支援と違い、あくまでも就職するために必要な訓練を行う施設であるため、就労移行支援を利用する期間に賃金や工賃が発生することはありません。

ここからは、就労移行支援は無職でも通えるのか、利用期間中の収入源や通所するメリットについて詳しく解説していきます。

対象者

原則18〜65歳未満で身体・知的・精神・発達障害や難病などがあり、一般企業への就労を希望し、就労が可能と見込まれる人が対象になります。障害者手帳がなくても利用できる場合があります。

サービス内容

サービス内容には、主に下記のようなものがあります。

・就労に向けたトレーニング
就労に向けたトレーニングでは、パソコンの操作方法やマナーといった基本的なビジネススキルはもちろん、生活習慣の改善やメンタルのケアなども行ってくれます。事業所によっては専門スキルの習得を目指して活動するケースもあるなど、トレーニング内容はさまざまです。

・職場見学・実習
職場見学や実習を体験することもできます。実際に目で見て体験できるため、仕事に対する実感や自分が働くイメージを膨らませられるのもポイントです。

・就職活動・面接練習
就職活動のサポートでは、履歴書や職務経歴書の作成、面接練習なども行ってもらえます。また、就職先候補を提示してもらえるため、どういった企業に応募すればいいのかわからない人でも安心です。

・定着支援
就労移行支援は就職して終わりではなく、利用者が就職後も会社に定着できるようサポートを行うのも特徴です。具体的には利用者と支援事業所の担当者、勤務先の担当者の三者による面談などが行われます。

就職の準備をするための施設なので、通所中に賃金や工賃は出ません。

就労移行支援の利用にかかるお金

就労移行の利用中は原則アルバイトが禁止されます。そのため、無職の人はお金の面が心配になるのではないでしょうか。

そこで、就労移行支援の利用中にかかるお金について表にまとめました。

就労移行支援の利用料

まず必要となるのが、就労移行支援の利用料です。利用料は、施設や世帯収入によって異なります。「障害者総合支援法」にもとづく福祉サービスなので、原則は9割を市区町村が負担、1割を自己負担する仕組みです。世帯収入によって上限が決まりますが、9割の人が自己負担ゼロで利用できています。

区分 世帯の収入状況 上限負担額
生活保護 生活保護受給世帯 0円
低所得 市町村民税非課税世帯 0円
一般1 市町村民税課税世帯 9,300円
一般2 上記以外 37,200円

出典:厚生労働省「障害者の利用者負担

利用料以外に必要な費用

利用料以外にも下記のような費用が必要になってきます。

・自宅から就労移行支援事業所までの交通費
・実習先や面接に行くための交通費
・昼食代
・資格を取得する場合はその受験料や教材費

交通費は自治体によって助成金が出るところもあります。事業所によっては昼食を無料で提供してくれるところもあります。

生活費

就労移行支援の利用とは関係なく、日常生活に必要なお金も必要です。

・一人暮らしであれば家賃・水道光熱費
・食費
・携帯代
・社会保険料や税金
・洋服代
・娯楽費 など

自分の1カ月あたりの生活費を把握しておくことが大切です。

就労移行支援に通う間の収入源

無職の人も通所中は上記のようにお金がかかるため、収入を確保しなければいけません。通う間の収入源には、下記のものがあります。

失業保険

失業保険は、雇用保険に加入して働いていた人が失業したときに、再就職するまでの生活を保障するために支給される手当です。

手当の金額は、離職前の給料や年齢をもとに計算されます。障害のある人は「就職困難者」に該当し、年齢や被保険者期間によって150〜360日間にわたり支給されます。

出典:ハローワークインターネットサービス「よくあるご質問(雇用保険について)

傷病手当金

傷病手当金は、企業などの健康保険に加入している人が、ケガや病気で働けなくなったときに支給されます。国民健康保険加入者に対する方の傷病手当金の支給は自治体によりさまざまで、一定の要件があります。「労務不能」や「療養中」と認められ、一定の条件を満たせば就労移行に通いながら受け取れる場合もあり、手当の金額は、休職前の給料の3分の2です。

給付期間は最長1年半で、在職中から受給していれば途中で退職してももらえることがあるので、詳しくは自分が加入していた健康保険組合のサイトで調べてみましょう。

障害年金

障害年金は、病気やケガなどで障害をかかえた人がもらえる年金で、初診日に国民年金に加入していた人は「障害基礎年金」が、厚生年金に加入していた人は「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の両方が支給されます。年金の金額は障害の等級によって決まり、給付期間は、障害の状態が続く限り支給されます。症状が改善した際は支給停止となります。

出典:日本年金機構「障害年金の制度

生活保護

生活保護は、生活に困窮する人に対して、健康で文化的な最低限度の生活を保障するための制度です。生活費(食費、光熱水費など)や家賃、医療費などが支給されます。

手当の金額は、年齢や地域、世帯構成によって決まります。

出典:厚生労働省「生活保護制度

家族からの援助

就労移行支援の利用中は、家族に援助してもらう人も多くいます。就職が決まるまで実家で暮らす、仕送りをしてもらうなど、さまざまな形で援助してもらうことが多いようです。

「就労移行支援」という福祉サービスを知らない人も多いため、職業訓練所のような場所であること、通所中はアルバイトができないことなども説明すると、家族からの理解を得やすくなるでしょう。

その他給付金・貸付金等

そのほかの給付金等について、下記の表にまとめました。

名称 概要 公式サイト
住宅確保給付金 仕事を辞めたことをきっかけに住まいを失った人か住まいを失うおそれのある人に対し、就労支援をしながら3カ月間家賃を助成することを目的とした給付金。

※取得要件があるので確認が必要

公式リンク
生活福祉資金貸付制度 低所得者や高齢者、障害者といった方を経済的に支えるための貸付制度。たとえば、就職(再就職)に必要となる知識や技術を習得するための資金、高校や大学へ就学するための資金。介護サービスを受けるための資金を低利息で借り受けることができる。

※取得要件があるので確認が必要

公式リンク
臨時特例つなぎ資金貸付制度 離職者をサポートするための制度で、給付金または貸付金の交付を受けるまでの当面の生活費を貸し付けてくれるもの。目的は貸付対象者の生活の安定

※取得要件があるので確認が必要

公式リンク

貸付金については返済が必要となります。注意しましょう。

無職で就労移行支援を利用した人たちの声

ここからは、無色で就労移行支援を利用した人たちの声をご紹介していきます。就労移行支援の利用を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

・Aさん
「2016年から精神疾患を隠してこれまで普通の社会人として生きてきたけど、つらい時間が多すぎたし、周りからの理解も隠してたのでなかった。
そういう意味では精神疾患を打ち明け、就労移行支援に通ってる今の自分は無職だけど正社員の時より生きてて楽しく感じてたりしてます。お金はやばいけどね。」

・Bさん
「障害者雇用を目指すのなら『勤務の安定』を証明しないと受かりにくいのは事実なんですよね。無職(病気療養明け)は特に。パソコンスキルに限らず就労移行支援の内容はそれぞれですが、通所できる『場所』なのは全部同じはずです!」

・Cさん
「時間があっても授業などで拘束されないと座っていられないし本も読めないから独学での勉強無理だ…私みたいな人のために就労移行支援があるのかな…
無職の空白期間を埋められるし…仕事しながらは絶対に無理…動けない」

利用者の声としては、就労移行支援に通うなかで体力面、精神面、スキル面などポジティブな感想が多い印象です。

無職の人が就労移行支援に通う3つのメリット

無職の人が就労移行支援に通うメリットは下記のようなものがあります。

生活リズムが整う

無職だとどうしても起床・就寝の時間が崩れがちです。食事も適当になり、体調を崩して余計に活動できないという悪循環に陥る可能性があります。

就労移行に通えば生活リズムを整えられ、不眠との付き合い方など専門的なアドバイスも受けられます。

社会とのつながりを保てる

無職でずっと家にいると焦りや自己嫌悪を感じやすく、家族や周囲からも「働きなさい」「今のままではダメだ」とプレッシャーをかけられがちです。就労移行に通うことで自分の居場所ができ、同じように頑張る仲間もできるでしょう。

就職に成功しやすい

自力で就職活動をするとなかなか面接に受からなかったり、会社選びに失敗したりすることがあります。根本的な問題に気付かず、短い期間で転職を繰り返して疲弊するケースも多くなっています。

就労移行に通うと、仕事のスキルだけでなく自己管理や適性のことも学べるので、仕事が長続きしやすく履歴書の書き方や面接の仕方も覚えられ受かりやすくなります。

就労移行支援以外での就職をサポートしてもらう方法

ここまでご紹介してきたとおり、無職でも就労移行支援事業所に通うことはおすすめです。しかし、利用が難しい場合には以下の方法もあります。

ハローワーク

公的機関なので無料で利用できます。企業側も無料で求人票を出せるので、求人の数が多く、障害者雇用の専用窓口も用意されています。

障害者向け転職エージェント

民間の転職エージェントには、障害者向けの求人を専門に扱うところもあります。求人紹介、履歴書の添削、面接の練習など就職活動をトータルでサポートしてくれます。大手企業や人気企業の求人を扱っているケースも多いのが特徴です。

サービスの費用は、採用が決まったときに企業側が負担するため、求職者は無料で利用できます。

就労移行支援に通って就職を成功させよう!

今回は、就労移行支援事業所は無職でも通えるのか、利用料や利用時にかかる費用などについて紹介しました。

就労移行支援事業所では、障害のある人や難病を抱えている人が社会参加できるように支援する障害福祉サービスを提供しています。障害や難病を抱えている18〜65歳の方が対象となっていますが、障害者手帳を所有していなくてもサービスを利用できる場合もあります。キャリアカウンセリングや書類添削、面接練習、入社時の条件の調整など幅広いサポートが受けられるため、就職を目指す人にとっては大きな助けとなるでしょう。

ノードワークスは「自分の“なりたい”を実現する」就労移行支援事業所です。自己実現をするために「自分らしく働ける環境」、すなわち「自分が働く喜びを感じられる場所」を一緒に見つけませんか。あなたの弱点を強みに変えていきましょう。きっとあなたの輝ける場所が見つかります。

また、ノードワークスでは就職支援はもちろんのこと、生涯役立つスキルを身につけることも目指しています。昼食を無料で提供したり、ノードワークスがある綾瀬市では交通費支給もあり金銭面での不安も解消されたりします。さらに、就職後は仕事を継続できるよう定期的な訪問や面談サポートも行っており安心してご利用いただけます。

お仕事でお悩みの方や就労移行支援について興味のある方は、ホームページの「お問い合わせ」フォームかお電話にてご連絡ください。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事