COLUMN

コラム

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 就労移行支援
  4. 特定相談支援事業所ってどんなところ?できることや利用の流れを解説

特定相談支援事業所ってどんなところ?できることや利用の流れを解説

皆さんは「特定相談支援事業所」についてご存じでしょうか。日常生活の中では、なかなか聞き馴染みのない言葉かもしれません。障害福祉サービスを利用する際、実はとても頼もしい味方になってくれるのがこの「特定相談支援事業所」なのです。今回は「特定相談支援事業所」について詳しくご紹介いたします。

【このコラムを読んでもらいたい方】

  • 特定相談支援事業所について知りたい方
  • 特定相談支援事業所がどこにあるのか知りたい方
  • 就労移行支援及び自立訓練事業所の利用を検討している方及びそのご家族

【このコラムを読んで得られる情報】

  • 特定相談支援事業所と一般相談支援事業所との違いについて
  • サービス等利用計画書とはどういったものか
  • 特定相談支援事業所を利用する流れ

特定相談支援事業所とは

特定相談支援事業所は、障害者総合支援法に基づく「相談事業」の一つであり、障害のある人が福祉サービスを利用する際に、現状の課題は何か?どの福祉サービスを利用すべきかなどの相談に乗ってくれる場所です。

福祉サービスを利用するには「サービス等利用計画書」が必要になるため、その作成を行ってくれる場所でもあります。また、現在利用している福祉サービスがその人の現状に適しているかなどの見直しも行っています。

単一事業所による基幹相談支援センターの設置

引用:厚生労働省「相談支援業務に関する手引き

特定相談支援事業所と一般相談支援事業所の違い

特定相談支援事業所と一般相談支援事業所では、相談する内容が異なります。

障害福祉サービスを利用するための支援を行っているのが「特定相談支援事業所」、地域で暮らすための支援を行っているのが「一般相談支援事業所」です。

ここからはそれぞれの違いについて、詳しくご紹介します。

特定相談支援事業所でできること

特定相談支援事業所で行っている相談には、「基本相談支援」と「計画相談支援」の2つがあります。

「基本相談支援」とは、生活の中のさまざまな課題や将来的な暮らしについて、障害のあるご本人を含め、ご家族からの相談も受け付けます。障害を持っている方は誰でも相談でき、必要に応じて関係機関への情報共有や、障害福祉サービスへの橋渡しなども行ってくれます。

「計画相談支援」とは、障害福祉サービスを利用するために必要になる「サービス等
利用契約書(案)」の作成を行っています。これを「サービス利用支援」と言います。ご本人やそのご家族が抱えている課題をベースに、どのようになりたいのかなどご本人の希望をヒアリングした上で、必要となる支援内容の作成を行います。

障害福祉サービスの利用が決定すると、利用先の事業所との連絡調整のほか、障害福祉サービス利用後のご本人の変化や課題についてモニタリングを行うことで支援内容や課題の再確認などを行います。これを「継続サービス利用支援」と言います。

一般相談支援事業所でできること

一般相談支援事業所で行っている相談にも、「基本相談支援」と「地域相談支援」の2つがあります。

「基本相談」とは、特定相談支援事業所と同様に生活の中のさまざまな課題や将来的な暮らしについて、障害のあるご本人を含め、ご家族からの相談にも応じます。

「地域相談支援」には、「地域移行支援」と「地域定着支援」の2つがあります。

「地域移行支援」とは、障害者入所施設や救護施設、矯正施設に入所していた人や、精神科に入院していた障害者を対象に相談を受け付けています。す。地域生活への移行に伴う居住地の確保や、生活するための日中の活動場所支援、各種手続きについて支援を行っています。

「地域定着支援」とは、地域生活におけるトラブルについて、単身者や障害者のいる家庭を対象とした支援を行っています。日常で起こり得る水回りのトラブルや、近隣住民との間で起こる行き違いなど、緊急時の対応先として24時間体制で相談に応じています。

サービス等利用計画とは

サービス等利用計画とは、障害福祉サービスを利用する際に必要となる書類のことであり、利用開始時や、利用後の経過を確認(=モニタリング)して、3カ月・6カ月と本人の課題の現状に相違はないか定期的に見直します。修正がある場合には、その時点で現状、本人の課題になっている点を記入・修正します。

サービス等利用計画は無料で作成してもらえますが、作成方法には2種類あり、指定特定相談支援事業所で作成してもらう方法と、自分で作成する方法(=セルフプラン)があります。

ただし、基本的には前者の方が本人にとって使いやすいでしょう。指定相談事業所の相談員が作成してくれるため、本人の現状課題を抽出しやすく的確な支援計画に繋がっていくからです。

綾瀬市の特定相談支援事業所一覧

特定相談支援事業所は、インターネットで「(地名)+特定相談支援事業」と検索すると調べることができます。

ノードワークスがある神奈川県の特定相談支援事業所は、下記のサイトで調べられます。
障害福祉情報サイービスかながわ:https://shougai.rakuraku.or.jp/search-service/

障害福祉情報サイービスかながわ

引用:障害福祉情報サービスかながわ

施設によっては、児童発達支援や放課後デイサービスを利用するための「障害児支援利用計画」の作成のみを行っている施設もあるため、詳しくは各事業所リンク先をご確認ください。

特定相談支援事業所を利用する流れ

特定相談支援を利用する基本的な流れは下図の通りです。

相談支援の流れ

引用:厚生労働省「相談支援業務に関する手引き

まずは困りごとの相談先として、市町村の相談窓口や相談支援事業所を活用します。そこで継続的な支援の必要があり、なおかつ障害福祉サービス等の利用を希望している場合には「指定特定相談支援事業所」を紹介されます。

紹介された指定特定相談支援事業所が、今後本人の相談窓口として支援していくために、最初に「利用契約」を行います。契約後は、現在希望している障害福祉サービスを利用するために必要書類となる「サービス等利用契約案」を作成してくれます。

障害福祉サービスの利用決定がなされると、定期的に本人とモニタリング面談を行い、支援内容が本人の現状に適しているかなど、サービス利用計画案の見直しを行っていきます。

よくある質問

ここからは、特定相談支援事業所について寄せられることの多い質問をまとめてご紹介します。

Q:誰でも利用できますか?

A:計画相談が利用できるのは、障害福祉サービスの利用を希望している障害者の方です。具体的には、障害福祉サービスの利用申請をした障害者で、市町村役場より「サービス等利用計画案」の提出を求められている人です。

Q:相談するとお金がかかりますか?

A:すべて無料で相談できます。気になることがあれば気軽に相談してみましょう。

Q:どのような人が相談に乗ってくれるのですか?

A:福祉の業務経験があり、障害者支援について専門的に勉強した「相談支援専門員」が相談に応じます。

ノードワークスは「計画相談」ができる就労移行支援事業所です

ノードワークスでは「計画相談」も行っています。就労移行支援の利用を希望している人は、ぜひ一度ご相談ください。

また、ノードワークスでは現状の課題に沿った支援を受けることも可能です。仕事や人間関係の悩みだけでなく、日常生活面の課題についても解決に向け支援を行っています。

ノードワークスは「自分の“なりたい”を実現する」就労移行支援事業所です。就職することはもちろんのこと、就職活動だけでなく、生涯役立つスキルを身につけることを目指します。また、就職後は仕事を継続できるように定期的なサポートも行っているため、安心してご利用いただけます。

ご興味のある方は、ホームページの「お問い合わせ」欄もしくはお電話でご連絡ください。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事