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就労移行支援は意味ないって本当?ミスマッチの理由と対処法を紹介

就労移行支援事業所は、一般企業への就職を希望する障害や難病をお持ちの方が、就職前に仕事に必要な知識やスキルを身に付け就職活動を行う施設です。しかし、実際に就労移行支援を利用したのに就職できず意味がなかったという人が一定数います。

今回は、就労移行支援を利用したのに意味がなかったと感じる人のポイントなどについて、詳しく解説します。就労移行支援事業所の利用を検討している方や、現在就労移行支援を利用している方も、ぜひ参考にしてください。

▼この記事を読んでもらいたい方

  • 就労移行支援を利用しようと考えている方
  • 就労移行支援事業所の違いがわからない方
  • 自分に合った支援を受けたい方

▼この記事を読んでわかること

  • 就労移行支援とはなにか
  • 就労移行支援事業所は意味がないと感じる4つのポイント
  • 利用する時に参考にしたい3つのポイント

就労移行支援とは

就労移行支援事業所とは、障害のある人や難病を抱えている人が社会参加できるように支援する、障害福祉サービスの提供場所です。「障害者総合支援法」という法律に基づき設置されています。

具体的には、一般企業への就職を目指している人の仕事に関する知識やスキルなどを向上させ、実習で経験を積み、就職活動をサポートします。就労移行支援事業所では、国からの補助が受けられるため、世帯所得にもよりますが、利用料の総額1割を上限に負担上限額が決められています。

多くの人は金銭的な負担を抑えた状態でサービスを利用することが可能です。就職を目指しているものの、なかなかうまくいかない人にとっては、大きな助けとなるでしょう。

就労移行支援で受けられるサービス

就労移行支援のサービスには、以下のような内容が含まれています。

  • 就労に向けたトレーニング
  • 職場見学・実習
  • 就職活動・面接練習
  • 定着支援

就労に向けたトレーニングでは、パソコンの操作方法やマナーといった基本的なビジネススキルはもちろん、生活習慣の改善やメンタルのケアなども行います。事業所によっては専門スキルの習得を目指して活動するケースもあるなど、トレーニング内容はさまざまです。

また、職場見学や実習を体験することもできます。実際に目で見て体験できるため、仕事に対する実感や自分が働くイメージを描ける点もポイントです。

就職活動のサポートでは、履歴書や職務経歴書の作成、面接練習なども行います。就職先の候補を提示することもできるため、どういった企業に応募すればいいのかわからない人でも安心です。

さらに、就労移行支援は就職して終わりではなく、利用者が就職後も会社に定着できるようサポートを行うのも特徴です。具体的には、利用者と支援事業所の担当者、勤務先の担当者の三者による面談などが行われます。

「就労移行支援は意味ない」と感じる4つの理由 

就労移行支援事業所は意味がないと感じてしまう点はいくつかあります。

  • 自分の障害特性に合っていない
  • 内容が簡単すぎてスキルアップを実感できない
  • 通っている間は収入がない
  • 就労移行支援事業所の質が悪い

上記4点に当てはまるものが多いほど、就労移行支援事業所に通っても意味がないと感じる可能性が高まる傾向にあります。理由を詳しく見ていきましょう。

自分の障害特性に合っていない

自分の障害特性上、「人が多い場所が苦手なのに、利用者が多い支援事業所を選んでしまった」「本を読んで勉強するのが苦手なのに、資格取得に特化した事業所を選んでしまった」など、自分の障害特性に合っていない事業所を選ぶと意味がないと感じてしまいます。

自分の障害特性を正しく理解できていないことが原因となる可能性もあるので、自分の障害特性を理解した上で、自分に合った事業所を選ぶことが重要です。

内容が簡単すぎてスキルアップを実感できない

就労移行支援のカリキュラムは幅広く、事業所ごとにさまざまです。すでに自己管理ができている人にとっては「生活リズムやセルフケアの話は無駄」と感じることや、前職でビジネスマナーが身に付いている人、特定の分野(ITや簿記など)の専門知識がある人にとっては、カリキュラムが簡単すぎて意味がないと感じてしまう原因になります。

通っている間は収入がない

就労移行支援を利用している間は、基本的に収入が止まります。就労移行支援では給与や工賃が発生せず、アルバイトも原則禁止されているためです。一部の自治体では、交通費や昼食代などが補助されることもありますが、必要最低限の金額のみになります。

一方で、利用中も食費や携帯代をはじめ、1人暮らしの人は家賃も含めた生活費が必要になります。そのため、ある程度の貯金か家族の協力がないと、就労移行支援事業所に通っても意味がないと感じることもあります。

就労移行支援事業所の質が悪い

これはごく一部ですが、悪質な事業所もあります。例えば、「利用者の希望や相談をきちんと聞いてくれない」「利用者のためではなく事業所の実績のため、必要以上に就職を急かしたり、逆に利用を長引かせたりする」「利用者間のいじめやセクハラなどを放置している」など、悪質な事業所に通ってしまって意味がないと感じることもあります。

就労移行支援は正しく選べば【利用する意味はある!】

「就労移行支援に通うのは意味がない」と感じる原因は、ほとんどが事業所選びの失敗からくるようです。自分に合った事業所を選べば、次のようなメリットを享受できます。

  • 自己管理ができるようになる
  • コミュニケーションのトレーニングになる
  • 就職活動をサポートしてもらえる

就労移行支援事業所を正しく選ぶことができれば、利用する意味を感じることができるでしょう。

自己管理ができるようになる

正しく就労移行支援を選ぶと、働く上で基本となる、規則正しい生活が身に付きます。朝起きられないことがあったり、気分の波が大きかったりする際の具体的な対処法を教えてもらえるため、自分の考え方のクセを理解でき、ストレスもコントロールしやすくなります。結果として就職後も定着しやすくなるでしょう。

コミュニケーションのトレーニングになる

ビジネスシーンで重要な言葉遣いやマナーを学ぶことができます。職場は気の合う人ばかりいるとは限りません。苦手な人との付き合い方も、障害に理解や配慮がある人たちの中で練習できることは、通所する意味を感じられるはずです。

就職活動をサポートしてもらえる

就労移行支援事業所では、1人では不安を感じがちな就職活動のサポートを受けることができます。履歴書作成や面接時に問われることの多い自分の強みや長所を分析してもらえます。条件の良い求人を一緒に探してもらえることや応募書類の添削、面接対策をサポートしてもらえます。

就労移行支援が意味ないと感じたときの対処法

就労移行支援に通うことは意味がないと感じた時は、自分なりに理由を整理して、下記の対処を行うことで改善される場合があります。

支援員に相談する

信頼できる支援員に、正直に現状を相談することが大切です。悩んでいる内容によっては、簡単に解決できるかもしれません。自己判断で就労移行支援を辞めることは避け、まずは信頼できる支援員に相談してみましょう。例えば、カリキュラムのレベルが低いと感じていた場合は、個別のメニューで対応してもらえる可能性もあります。

利用回数や方法を変える

利用回数や方法などを変えることで、就労移行支援は意味がないと感じることがなくなるかもしれません。

体力的にキツイと感じている場合は、通所の回数や1日あたりの時間数を減らしてみることが効果的です。また、他の利用者と折り合いが悪いと感じている場合は、通所の曜日を変える、座席を変えるなどにより解消される場合もあります。

それでも解消されない場合は、一旦休むということも視野に入れましょう。2年以内であれば残りの期間で利用できるため、休会することで解消されるかもしれません。

就労移行支援事業所を変える

就労移行支援は意味がないと感じる問題は、多くの場合、事業所を変えることで解決できます。事業所をただ変えるのではなく、今回の事業所で合わなかった原因を意識して、次は自分に合った事業所を慎重に選ぶことが大切です。

就労移行支援なら「ノードワークス」

今回は、就労移行支援事業所は意味がないと感じてしまう原因や、対処方法を紹介しました。通っている意味がないと思った場合は、どこに原因があるのか考えることが重要です。その上で信頼できる支援員に相談するなど、ご紹介した対処方法を実行に移しましょう。

ノードワークスは綾瀬・海老名エリアで活動している就労移行支援事業所です。自分の障害を受容するところから就職活動のサポートまで幅広く対応しています。興味のある方は、ぜひ一度見学に来てみてください。お申し込みは、電話もしくは公式サイトのお問い合わせフォームから行えます。

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